仮性包茎を自力で治すことはできる?リングやテープの効果は?

仮性包茎が気になるけれど、手術するのは正直怖いですよね。

それならば「自力で治したい!」と思うのは当然のことです。

実際のところ、包茎を自力で治す矯正器具の効果はどれほどなんでしょう。こちらの記事では仮性包茎の矯正や治療についてご紹介します。

著者情報 村田宗介男性向けコラム編集部
村田 宗介
近年高まっている男性の美容や内なる悩みに関して正しい知識や情報を発信するため活動中。男性の皆さんが自分の肌や髪に自信を持って、毎日を充実して過ごせるようサポートしていきたいと思っています。

仮性包茎とは?仮性包茎のデメリットは

仮性包茎は、普段は亀頭が包皮に覆われていますが、手で包皮を剥いたり勃起したりすることで亀頭を露出させることができる包茎のことをいいます。

仮性包茎のデメリット
  • 亀頭が包皮に覆われているため恥垢が溜まりやすく不衛生になりがち
  • 恥垢に細菌が潜み亀頭炎や包皮炎を引き起こしやすい
  • 不衛生になることで臭いを発する場合がある
  • 外部からの刺激に敏感になり早漏になりやすい
  • 性行為中に痛みや出血を伴うことがある
  • 包茎による包皮のダブツキにより膣壁への刺激が低下する
  • 陰毛が包皮に絡んで痛い

包茎は自分だけの問題ではなく、パートナーにも悪影響を及ぼす可能性があることを理解しておきましょう。

こうしたデメリットを改善することで、コンプレックスの改善にもつながります。

仮性包茎を自力で治す方法と効果は?

項目内容
主な器具タイプテープタイプ・リングタイプ・下着タイプ・ペンチタイプ・ジェルタイプ
使用方法包皮をムイて亀頭下にリングを装着します。 リングが包皮の戻りを抑制し、ムケた状態をキープします。 亀頭が露出されていることで、ニオイやムレ、恥垢などの改善が期待できます。
効果基本的に使用中のみ
注意点
  • 器具の装着・脱着でペニスを傷つけることがある
  • 無理にむくことで包皮や亀頭が傷ついて炎症を起こすことがある
  • 無理にむくことでカントン包茎になってしまい血流障害を起こすことがある

器具を使って、余った包皮を剥くことはできますが、残念ながら余った包皮がなくなるわけではないので、効果は一時的なものになります。

そのため、包茎を治すには包皮の切除を行う手術が必要になります。

仮性包茎を確実に治すには手術が必要

包茎の手術は主に5種類

【包茎手術の保険適用について】
【包茎手術の保険適用について】包茎手術は健康保険の適用対象外のため、包茎手術は基本的に全額自己負担となります。
ただし、以下のような場合には保険適用になります。
【保険適用になる場合】
・真性包茎
・強度の絞約型包茎(カントン包茎)
真性包茎とは、陰茎の勃起時に包皮が亀頭を覆い手で剥がすことができない状態。カントン包茎は、包皮が亀頭の頭部に引っかかっている状態です。これらの包茎で排尿障害や感染症などのリスクを高める場合には、保険適用になる場合があります。
保険適用で手術をする場合には、術式が選べないため傷跡やツートーンが目立ちやすいです。また、手術に失敗した後の保証はなしとなります。
包茎手術には健康保険の使えるクリニックと、健康保険の使えない自由診療のクリニックがありますので、症状・術式の希望に合わせて治療する場所を選んでください。

包茎手術は主にこちらのように分けられますが、クリニックによっては異なる施術と組み合わせるなど応用の施術もあります。

1.環状切開法
適応・仮性包茎
・嵌頓包茎
・真性包茎
手術料金目安・100,000〜250,000円
(保険適用の場合は20,000〜30,000円)
施術時間目安・40〜60分
施術概要・余っている包皮を1周切除し縫合することで、亀頭に被っていた包皮を下に引っ張ることで治療する
メリット・失敗のリスクが少ない
・比較的安価にできる
デメリット・傷跡がのこる
・ツートーンになる
・ダウンタイム4週間程度
2.クランプ法
適応・仮性包茎
・軽度の嵌頓包茎
手術料金目安・50,000〜200,000円
施術時間目安・40〜60分
施術概要・環状切開法同様に、余っている包皮を1周切除し縫合することで、亀頭に被っていた包皮を下に引っ張ることで治療する
・クランプという道具を使うことで手術を簡易に行えるようにしている。
メリット・手術料金が安い
・失敗のリスクが少ない
・出血が少ない
・短時間で施術できる
デメリット・傷跡がのこる
・ツートーンになる
・手術が簡単なので実績の少ない医師が施術する場合がある。
・ダウンタイム4週間程度
3.亀頭直下法
適応・仮性包茎
・嵌頓包茎
・真性包茎
手術料金目安・100,000〜300,000円
施術時間目安・40〜60分
施術概要・余った包皮を亀頭の直下で切除し縫合する
メリット・亀頭直下の包皮に隠れるので傷跡が目立たない
・ツートーンにならない
デメリット・傷跡がのこる
・技術が必要なため少し高額になる
・ダウンタイム4週間程度
4.根部切開法
適応・仮性包茎
手術料金目安・100,000〜300,000円
施術時間目安・40〜60分
施術概要・余った包皮を根元で切除し縫合する
メリット・傷口が陰毛に隠されて目立たない
・ツートーンにならない
・小帯が残せるので性感帯が残せる
・先端の包皮が自然なまま残る
デメリット・傷跡がのこる
・包皮がたるみやすい
・術後に陰茎浮腫や蒸れなどが出やすい
・ダウンタイム4週間程度
5.切らない治療
適応・軽度の仮性包茎
手術料金目安・20,000〜150,000円
施術時間目安・10〜30分
施術概要・亀頭を増大させることで包皮をかぶらなくする
・包皮を縫い縮めるなどで包皮を亀頭にかぶらなくする
メリット・比較的安価
・短時間で施術できる
デメリット・効果が永続しない
・ダウンタイム2週間程度

包茎手術には主に5種類の術式がありますが、一般的な手術である「環状切開法」を選択すると。縫い目がペニスの中央になり、その縫い目を境に皮膚の色が異なり手術の後が目立ちます。

手術後を目立たなくするには「亀頭直下法」「根部切開法」となります。仕上がりを気にする場合には「亀頭直下法」が特におすすめです。

なお、包茎手術におすすめのクリニックはこちらの記事で紹介しています。

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包茎手術の流れ

包茎手術の流れ

包茎手術を受ける際の流れはこちらの5つのステップになります。

1.カウンセリング予約

包茎手術の流れ 1カウンセリング予約

包茎手術を受けるには、まずカウンセリングの予約をすることから始まります。

カウンセリング予約は、公式サイトで行えるのでPCやスマホから簡単に行えます。

予約時には「氏名」「希望の治療方法」「カウンセリング希望日時」を入力するのが一般的ですが、包茎手術は基本的に自由診療のため匿名で予約できるクリニックもあります。

2.カウンセリング・診察

包茎手術の流れ 2カウンセリング・診察

カウンセリングの予約が取れたら、クリニックに来院しカウンセリングと診察を受けます。

カウンセリングはカウンセラーによる手術や料金・リスクなどの説明診察は医師による診察となる場合が多いですが、カウンセリングと診察が一緒に行われる場合もあります。

手術をするかどうか決めるための重要なチャンスですので、疑問や不安を残さないように納得いくまで質問をしてください。

3.契約・支払い

包茎手術の流れ 3契約・支払い

カウンセリングや診察で提案された手術の方法や料金に納得がいけば契約し支払いを行います。

納得しても、少し考えたいという場合には契約せずに帰っても大丈夫です。納得いくまで考えてください。

手術を決めたら契約をします。一般的には術前に支払いとなりますが、クリニックによっては術後の支払いになる場合もあります。

医療ローンを使用される場合には、身分証明書が必要になりますのでカウンセリング時に持っていくとスムーズに治療が進みます。

4.麻酔・施術

包茎手術の流れ 4麻酔・施術

手術当日は、麻酔後・施術となります。

麻酔は一般的には、注射による局所麻酔になりますが、クリニックによっては麻酔注射の痛みを抑えるために、表面麻酔をしてくれる場合もあります。痛みに弱い方は、カウンセリング時に痛み軽減について相談しておくと良いでしょう。

施術が終わったら包帯を巻いてもらって帰ることができます。術後の注意事項についても伝えられます。綺麗な仕上がりのためにもしっかり注意事項を守ってアフターケアをしましょう。

5.再診・アフターケア

包茎手術の流れ 5再診・アフターケア

手術から2週間後ほどで抜糸のための再診があります。

術後気になることがあれば、最新の日時を待たず、すぐにクリニックに連絡して対応方法を確認しましょう。

なお、溶ける糸で手術をした場合には、抜糸がないので再診はありません。そのため手術以降は通院しない場合もあります。

包茎手術についてのよくある質問

包茎に関するQ&A

Q. 仮性包茎は自然に治りますか?

体の成長が止まる20歳を超えて、自然に包茎が治ることはありません。

Q. 包茎は自力で治せますか?

いいえ、仮性包茎、カントン包茎、真性包茎のいずれも自力で治す、または自然に治ることはありません。仮に自力で治せたとしても、包茎手術は余剰包皮を切除して完治となりますので根本的な改善をしない限り、再発します。

Q. 切らないで包茎を治せますか?

切らない包茎治療を行っているクリニックもあります。
しかし、余剰包皮を取り除かない限り再発する可能性はあります。

手術に関するQ&A

Q. 手術時の麻酔はペニスに直接打つのでしょうか?

ペニスに麻酔薬を注射します。痛いのは麻酔の時だけです。
最近では、麻酔注射の前にシート麻酔などを使い麻酔注射の痛みを軽減する方法を用いているクリニックもあります。

Q. 手術にかかる時間はどのくらいですか?

手術は一般的に30〜60分程度です。

Q. 年齢制限はありますか?

18才の成人から可能です。また、ご年配の方でも手術は可能です。

Q. 皮を切りすぎたり、余ったりすることはないのですか?

ペニスは形・大きさ・左右の曲がり膨張率の違いなどがあります。
包茎手術を行う前に、余剰包皮をミリ単位で計測し、精密な切除ラインを設定してから手術を行います。

Q. 糖尿病でも包茎手術はできますか?

可能です。

術後に関するQ&A

Q. 手術後にはペニスに包帯など巻くのでしょうか?

包帯を巻いて固定します。手術後に包帯の巻き方の説明などがありますので、術後1週間ほどは自分で包帯交換をします。
ペニスの先端には包帯を巻かないので、排尿等は包帯をしたままで行うことができます。

Q. 手術後に入院や通院は必要でしょうか?

術後の抜糸のみで通院の必要はありません。もし、抜糸に来院できない場合は、吸収糸を使用した手術をするクリニックを選ぶことをおすすめします。

Q. スポーツはいつからできますか?

個人差はありますが、3~4週間後から全てのスポーツが可能になります。包茎手術後すぐに激しい運動を行うと、縫合箇所がうまく回復せずに自然な仕上がりにならないことがあるので注意しましょう。

Q. 術後の勃起は痛みを感じますか?

朝勃ちなど、自然な勃起については痛みを感じません。ただし、性的興奮による勃起については急激に血液が流れるため傷口が開き、痛みを伴う出血が生じる可能性もあるため避けてください。

仕上がりに関するQ&A

Q. 傷痕は目立ちませんか?

『切らない包茎手術』の場合ではメスを使わないため、無傷で状態改善をする事が可能です。
切る手術の場合でも、細い糸や時針を使うことや、傷のできる位置を調整し傷痕を目立ちにくくする手術を選ぶことができます。

カウンセリングに関するQ&A

Q. カウンセリングの費用はいくらぐらいになりますか?

無料カウンセリングを行っているクリニックが多くなりますが、クリニックによって異なるため、予め確認しておきましょう。

Q. カウンセリングはいつでも可能ですか?

基本的には、予約制です。多くのクリニックは公式サイトから予約ができますので、公式サイトから予約をして来院されることをおすすめします。

Q. カウンセリングにはどのくらいの時間がかかりますか?

術式の説明や注意点などの説明があり、一般的には90分程度です。

費用に関するQ&A

Q. 保険の適用はできますか?

基本的に包茎は保険適応外ですが、
・真性包茎
・強度の絞約型包茎(カントン包茎)
の場合で、保険適応の術式を使えば保険適用になります。その場合、機能的問題は解決しますが、傷やツートーンが目立ちやすい術式になることを理解しておきましょう。
多くの男性治療専門クリニックは自由診療といって健康保険の使えない美容手術を行うため、傷やツートーンになりづらく自然に仕上がります。

Q. 包茎治療の治療費はどれくらいかかりますか?

包茎手術の費用は
・保険適用か否か
・クランプ法という器具を使った手術か否か
などで、大きく金額が変わってきます。熟練の医師による施術の場合には心持ち高めの金額設定になります。
なお、手術の内容に麻酔・術後の薬代・術後のアフターフォロー・術後の通院費用・保証などが入っているかどうかも確認しておくことをおすすめします。

他人バレに関するQ&A

Q. 家族(パートナー)に内緒で手術はできますか?

通常クリニックからDMや電話はありませんので、DMや電話などでバレることはありません。術後包帯を巻いたり、性交渉ができないなどの制約はあります。

Q. 他の人と顔を合わせたりしませんか?

男性治療専門のクリニックは完全予約制をとっている場合が多く、他の人と顔を合わせづらくなっています。